【レポート】江戸東京博物館リニューアル!両国で味わう、歴史の深淵。
約4年の時を経て、江戸東京博物館が待望のリニューアルオープンをしました。刷新された空間演出により、江戸の粋と東京の熱気が、かつてない鮮明さで蘇っています。
本記事では、新しくなった館内の空気感を捉えたフォトレポートをお届けします。精緻なジオラマから圧倒的なスケールの展示まで、「新生・江戸博」の現在をレポートします。
そもそも江戸東京博物館とは?
1993年、両国に誕生した「江戸東京博物館」は、江戸から現代に至る東京の歴史的遺構に触れられる場所です。展示の根底には「庶民の生活」の視点が流れていますが、明治維新や関東大震災、東京大空襲といった歴史的転換点において、人々の暮らしがいかに変化したかを伝えるパネル展示も充実しています。
1階の特別展示「大江戸礼賛」は4月25日から。オンラインチケットの事前購入がおすすめ。
4月5日の12:00ごろは、100人ほどチケット売り場に並んでいました。事前にオンラインでチケットを購入するのがおすすめです。
小型のロッカーが多かったため、大型の荷物は持ち込まない方が良さそうです。
チケット売り場を通り過ぎて、大ホール前の様子。
大阪生まれのコシノ三姉妹の長女、コシノヒロコさんがパリコレに出品したドレスが展示されています。江戸中期に作られていた厚みのある着物に着想を得た本作は斬新な「布団スタイルのドレス」だと言えそうです。(そんなことを言ったら怒られそうです。)ちなみに、2026年5月26日から東京都現代美術館でコシノヒロコ展が開催されるそうです。
常設展を見るために、エレベーターで6階に上がります。
まず、目に入るのは日本橋です。奥に見える空は時間をおくと変化します。
日本橋を渡ると、幾重にも重なる半透明のカーテンが目の前に現れます。
そこをめくると...、江戸の庶民の暮らしを再現したジオラマや、約10ほどの甲冑が展示されています。
東博の甲冑の最新のガラスケースと比較すると、江戸博のガラスは少し古い素材を使っているようでした。東博の最新のガラスケースは、鑑賞者の姿がガラスに反射しないので快適です。
上記の江戸図屏風は複製ですが、妙暦の大火前の街並みが分かる資料として貴重です。
実際に触ったり、乗ったりできるコーナーも充実していました。
6階では、江戸の出版文化を伝える昔の錦絵屋もありました。浮世絵を制作する工程を伝える展示も充実しています。
火消しの集団を先導する際に目印として使った「まとい」。持ち手を握って回すことができます。
寺子屋の様子を再現した低層の日本家屋。
5階では4月26日まで歌川広重「名所江戸百景」を鑑賞できます
リニューアルの目玉は、実寸大の「初代服部時計店」
リニューアルの大きな目玉は、実寸大で再現された「初代服部時計店(現・和光)」と「同潤会代官山アパート」の一室です。1894年に建設された初代服部時計店は、関東大震災を経て現在のアイコニックな銀座の和光本館へと建て替えられました。
1932年に落成した現在の銀座の建物は、東博の本館を手がけた渡辺仁の設計チームによるものです。渡辺仁建築設計事務所は、まさに当時の建築界をリードする人気事務所であったと言えます。
もう一つの見どころである同潤会代官山アパートは写真を撮り損ねてしまいました。畳部屋のコンパクトなアパートは関東大震災の復興住宅団地として建設され、1990年代に解体されています。
初代服部時計店の裏にある中村座には中に入れるようになりました。
高度経済成長期の日本の家庭を再現したダイニングキッチンの様子。
他にも見どころはたくさんありますが、今日は一部をお届けしました。
ミュージアムショップでは、浮世絵が1枚約2万円で売られています。
出口の外には休憩スペースがあります。飲み物とスナックでひとやすみも可能。
江戸東京博物館の勉強会を開催予定ですが、情報量が非常に多いため、重要ポイントを絞ってご案内できるよう準備を進めています。
日本人と外国人のお客様で興味の対象が異なると予想されますが、特に外国人の方には、江戸時代の活気が伝わる6階を中心に構成するのが良さそうです。また、江戸時代に特化するのであれば、深川江戸資料館も巨大な建築物の中を歩いて回れますし、コンパクトにまとめられているので魅力的な選択肢だと感じました。