春爛漫。明治の熱気と現代が共鳴する、東京国立近代美術館の贅沢なひととき
皇居の緑と千鳥ケ淵の桜に包まれる東京国立近代美術館(MOMAT)。2026年春、ここでは明治期の巨匠たちと現代のアートシーンが鮮やかに響き合い、今しか出会えない傑作たちが一堂に会しています。4階と3階の常設展についてご紹介します。雨の日の選択肢としてもおすすめです。
今、この季節に訪れるべき理由
1. 明治の挑戦と現代の視点:4階「迷い、挑む。明治の表現」展 5/10(日)まで
現在、4階の展示室では時代を超えた刺激的な試みが行われています。明治期の名品と同じ空間に、村上隆や奈良美智といった現代アーティストの作品を並べて展示。時代を切り拓いてきた表現者たちの情熱を肌で感じることができます。
また、東京国立博物館(東博)で話題の宮川香山による「蟹」に続き、当館では香山の《鳩桜花図高浮彫花瓶》を鑑賞できます。桜の枝に憩う鳩を立体的にあしらった、この季節にふさわしい華やかな名品です。

右の画像は初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》
2. 情感あふれる「美術館の春まつり 2026」4/12(日)まで
多彩な春を味わえる「美術館の春まつり」が今の時期のベストチョイスです。梅や桜をモチーフにした作品が集中的に並び、静謐な室内でのお花見を愉しめます。

東京国立近代美術館のおすすめの鑑賞ルート
エレベーターで一気に4階へ上がり、休憩スペース「眺めのよい部屋」から皇居のパノラマを楽しみ、明治・現代の競演を鑑賞したら、順に下の階へ降りていく流れがスムーズです。所蔵作品展だけでも、40分〜1時間ほどかけてゆっくり巡るのが理想的です。
建築の背景のプチ情報
本館の設計は、東京国立博物館・東洋館も手掛けた近代建築の巨匠・谷口吉郎。その息子である谷口吉生氏(法隆寺宝物館設計)へと受け継がれる、意匠の系譜も密かな見どころです。
数日前に、私は全て鑑賞してまいりましたが、一般のゲストには下村観山展よりも、MOMATコレクション展(常設展)の方が量と質ともに圧倒されるので喜ばれる可能性が高いです。ただ、下村観山展は、単眼鏡を貸し出しているので、細かく絵の鑑賞を楽しむアクテビティとしては非常に面白いと思います。東京国立近代美術館は一般500円で入館できるのが驚きです。雨の日の来館もおすすめです。
※諸般の事情により、1日遅れての配信となりますこと、何卒ご容赦ください。