春爛漫。明治の熱気と現代が共鳴する、東京国立近代美術館の贅沢なひととき

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春爛漫。明治の熱気と現代が共鳴する、東京国立近代美術館の贅沢なひととき
Photo by Julie Anne Garrido / Unsplash

皇居の緑と千鳥ケ淵の桜に包まれる東京国立近代美術館(MOMAT)。2026年春、ここでは明治期の巨匠たちと現代のアートシーンが鮮やかに響き合い、今しか出会えない傑作たちが一堂に会しています。4階と3階の常設展についてご紹介します。雨の日の選択肢としてもおすすめです。

今、この季節に訪れるべき理由

1. 明治の挑戦と現代の視点:4階「迷い、挑む。明治の表現」展 5/10(日)まで

現在、4階の展示室では時代を超えた刺激的な試みが行われています。明治期の名品と同じ空間に、村上隆や奈良美智といった現代アーティストの作品を並べて展示。時代を切り拓いてきた表現者たちの情熱を肌で感じることができます。

また、東京国立博物館(東博)で話題の宮川香山による「蟹」に続き、当館では香山の《鳩桜花図高浮彫花瓶》を鑑賞できます。桜の枝に憩う鳩を立体的にあしらった、この季節にふさわしい華やかな名品です。

所蔵作品展 MOMATコレクション(2026.3.3–5.10) (展覧会)- 東京国立近代美術館
2026年3月3日-5月10日の所蔵作品展のみどころ MOMATコレクションにようこそ! 当館コレクション展の特徴をご紹介します。まずはその規模。1952年の開館以来の活動を通じて収集してきたおよそ14,000点の所蔵 […]

右の画像は初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》

2. 情感あふれる「美術館の春まつり 2026」4/12(日)まで

多彩な春を味わえる「美術館の春まつり」が今の時期のベストチョイスです。梅や桜をモチーフにした作品が集中的に並び、静謐な室内でのお花見を愉しめます。

美術館の春まつり 2026 - 東京国立近代美術館
東京国立近代美術館では今春、春にちなんだ催しで皆さまをお迎えします。周辺の千鳥ケ淵、皇居や北の丸公園といった桜の名所エリアとともに、美術館でもどうぞ春をご堪能ください。
船田玉樹《花の夕》1938年は派手な色彩が現代的で、木に隠れた満月の配置も斬新です。3階
和のテイストの椅子や畳に座って鑑賞できるのもいいですね。3階

東京国立近代美術館のおすすめの鑑賞ルート

エレベーターで一気に4階へ上がり、休憩スペース「眺めのよい部屋」から皇居のパノラマを楽しみ、明治・現代の競演を鑑賞したら、順に下の階へ降りていく流れがスムーズです。所蔵作品展だけでも、40分〜1時間ほどかけてゆっくり巡るのが理想的です。

建築の背景のプチ情報

本館の設計は、東京国立博物館・東洋館も手掛けた近代建築の巨匠・谷口吉郎。その息子である谷口吉生氏(法隆寺宝物館設計)へと受け継がれる、意匠の系譜も密かな見どころです。

数日前に、私は全て鑑賞してまいりましたが、一般のゲストには下村観山展よりも、MOMATコレクション展(常設展)の方が量と質ともに圧倒されるので喜ばれる可能性が高いです。ただ、下村観山展は、単眼鏡を貸し出しているので、細かく絵の鑑賞を楽しむアクテビティとしては非常に面白いと思います。東京国立近代美術館は一般500円で入館できるのが驚きです。雨の日の来館もおすすめです。

※諸般の事情により、1日遅れての配信となりますこと、何卒ご容赦ください。

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「どこか良い場所ない?」に応える、日本唯一の根付専門美術館「京都 清宗根付館」

「どこか良い場所ない?」に応える、日本唯一の根付専門美術館「京都 清宗根付館」

アート好きのゲストが京都を訪れる予定をお持ちでしたら、ぜひ京都の「清宗根付館」をおすすめしたいです。ガイドブックの定番コースも良いですが、知る人ぞ知る名館を提案することで、旅の満足度はぐっと高まります。私が訪れた4月の中旬は、外国人の方は1〜2人でした。本当に穴場ですね! 京都 清宗根付館は、根付に関する専門美術館です。現代根付を中心に、200有余年前の武家屋敷風上層民家の風格を生かした建造物の、一階と二階の展示室に厳選された約400点を展示しています。 ここからは、私が「かわいい!」「超絶技巧が素晴らしい!」と思ったもの、そして、「季節にぴったりの根付」の一部をご紹介いたします。 思った以上に美術館は広く、2階にもずらりと根付が並んでいます。 2階には本物の象牙だと思われる展示物もありました。 現代の根付作品や過去の図録を購入することもできるため、根付コレクターの間では非常に人気の高いスポットです。「京都で混雑を避けつつ、アートを鑑賞できる場所を教えてほしい」と相談された際に提案すると、喜んでいただけそうです。 歴史的建造物を活用しているため、館内には高い段差があり、

By Emi Kawashima
【新刊案内】『通訳ガイドのための アート用語・例文集 2026』予約受付を本日スタート!

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おはようございます。新刊制作のため少し配信をお休みしていましたが、ようやく皆様にご報告ができます。 昨年5月からコツコツと準備を進めていた新刊『通訳ガイドのための アート用語・例文集 2026』がようやく完成しました。A5サイズ、88ページ、カラーの「アートツアーの準備お助け本」です。 ■本書の3つのポイント * そのまま使える実用的な語彙リストや日英の例文。 * 「失敗談」や「案内のコツ」、アートツアーの準備リストを収録。 * 巻末に素材や技法の用語の日英一覧付き。 ■スペック・発送情報 * 価格: 2,000円(A5版 / 88ページ) * 推奨レベル: 英検準1級〜 / TOEIC 850〜 * 発送時期: 5月15日より順次発送(文学フリマ東京のイベント終了後) * 送料 185円 ※1冊の場合 * 限定300冊 ■購入方法 * 以下のオンラインの販売サイトBOOTHより、お申し込みくださいませ。 https://tsukikage-press.booth.pm/items/8262980 * 「文学フリマ東京42」の会場で

By Emi Kawashima
【レポート】デジタル宝物館の革新。インタラクティブな展示が導く「新しい鑑賞の形」

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法隆寺宝物館の中二階のデジタル宝物館が、先月リニューアルしました。直感的な操作パネルで名品の魅力に触れることができます。さらに、3Dプリントされた「手で触れる美術品」も加わり、名品が身近になりました。今日は変更された展示物についてフォト・レポートでお知らせいたします。 タッチパネルはやはり、ガイドなしで来館された方向けに適しているようです。伎楽面やその衣装の複製を除いては、特に触れなくてもいいような気もしました。 今回のリニューアルで強く感じるのは、博物館がこれまでの専門性重視の姿勢から、子ども連れでも気軽に楽しめる「開かれた場所」へと大きく舵を切ったことです。すでに話題を呼んだ「あそびば とーはく」や、好評につき6月28日まで延長された「トーハククエスト」など、近年の東博はファミリー層向けの施策に力を入れているのがわかります。

By Emi Kawashima
【レポート】江戸東京博物館リニューアル!両国で味わう、歴史の深淵。

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約4年の時を経て、江戸東京博物館が待望のリニューアルオープンをしました。刷新された空間演出により、江戸の粋と東京の熱気が、かつてない鮮明さで蘇っています。 本記事では、新しくなった館内の空気感を捉えたフォトレポートをお届けします。精緻なジオラマから圧倒的なスケールの展示まで、「新生・江戸博」の現在をレポートします。 そもそも江戸東京博物館とは? 1993年、両国に誕生した「江戸東京博物館」は、江戸から現代に至る東京の歴史的遺構に触れられる場所です。展示の根底には「庶民の生活」の視点が流れていますが、明治維新や関東大震災、東京大空襲といった歴史的転換点において、人々の暮らしがいかに変化したかを伝えるパネル展示も充実しています。 1階の特別展示「大江戸礼賛」は4月25日から。オンラインチケットの事前購入がおすすめ。 4月5日の12:00ごろは、100人ほどチケット売り場に並んでいました。事前にオンラインでチケットを購入するのがおすすめです。 小型のロッカーが多かったため、大型の荷物は持ち込まない方が良さそうです。 チケット売り場を通り過ぎて、大ホール前の様子。 大阪生ま

By Emi Kawashima